損しないのはどっち?
派遣社員と契約社員。
働いている会社の社会保険に加入するのはどっち?
正社員、契約社員、パート、アルバイト、派遣社員など。
色々な働き方を選べる時代。
それぞれの働き方を選んだ時。
だれとどんな法律関係になるのか。
自分の身や労働環境を守るためにも知っておきたいですね。
まず、正社員、契約社員、パート、アルバイトは、会社と直接雇用契約を結んで働く形態。
そのため、契約社員は働いている会社の社会保険に加入することになります。
パート、アルバイトの場合には、労働時間によって加入するかどうかが変わります。
これに対して、派遣社員は、実際に働く会社との間に雇用関係はなく、
会社は派遣会社との間で、派遣契約を結ぶことになります。
派遣社員は、派遣社員と雇用関係にあり、派遣社員から給料をもらい。
派遣社員で社会保険に加入することになっているのです。
なお、正社員、契約社員、パート、アルバイトという言葉は法律用語ではなく。
明確な定義はありません。
雇用契約を結ぶ際には、労働条件は書面で示されることになっています。
資料にしっかり目を通し、疑問点は出来るだけ、事前に解消するようにしましょう。
サラリーマンとして「年収500万円で20年働く」のと「年収1000万で10年働く」20年間の手取りが多くなるのはどっち?
「はじめに」で投げかけたこの質問、みなさんの答えは決まっているのでしょうか。
10年働くか20年働くか、そもそも前提が異なりますので、「比べること自体がナンセンスなのでは?」
という意見もごもっとも。
でも、どちらも総額1億円ということで比べてみると手取り額には意外と差が生じるものです。
なぜなら、サラリーマンとして働いて収入がある場合は、そこから厚生年金保険料。
健康保険料、介護保険料(40歳以上の場合)雇用保険料、所得税、住民税が天引きされるからです。
また、収入がない時期も、国民年金保険料や、国民健康保険を納付しなくてはなりません。
本当に収入がなく納付が難しい場合には、保険料の額を下げてもらったりして免除してもらったりする減免制度がありますけれどもね。
サラリーマンの収入に対する社会保険(厚生年金、健康保険、介護保険)料は月々の給料に応じて金額が決まりますので、
ここからは、年収500万の代わりに月収40万円、年収1000万円の代わりに月収80万円として説明します。
家族構成などにより金額が変わる可能性もありますが。
月収40万円と月収80万円は、それぞれ以下のようになります。