牛タンに南蛮味噌をなぜ付け合わせる。
牛タン定食を頼むと、必ずと言っていいほど付け合わせでついてくる「南蛮味噌」。とってもおいしい南蛮味噌それに比べ、牛タンの付け合わせ以外ではあまり経験したことがないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?実は南蛮味噌には、牛タンの付け合わせ以外でも美味しい食べる方法がたくさんあるんです。今回は
南蛮味噌とは
牛タンに麦飯が使われる理由
南蛮味噌の美味しい食べ方
についてご紹介させていただきます。「牛タンを頼んだ時についてくる南蛮味噌が好きだけど、他に食べ方がわからない!」という方はぜひ、こちらの記事を読んで参考にしてみてください♪
南蛮味噌とは?
それではそもそも、牛タンを頼むと必ずと言ってこの「南蛮味噌」とは、どのようなものなのでしょうか?普通の味噌とは少し違う感じがしますよね。以下に書かせていただきます。
唐辛子を味噌漬けにした調味料
「南蛮味噌」とは、広く言えば、唐辛子を使った味噌のようなコクがある調味料全般のことをいいます。南蛮味噌に使われるトウガラシは、一般的には青唐辛子だと評価されています。青森県ではもろみに青唐辛子を入れて発酵させたものが「南蛮味噌」と呼ばれていますが、福島県では味噌のようなコクがある青唐辛子と麹や醤油・砂糖を支出した「南蛮麹漬け」がありますし、新潟県では、赤唐辛子を使ったものが主に使われています。そのため、「南蛮味噌」というものは、その地域によって材料が異なり、厳密に、「どんな手を使おうともからじゃないといけない!」というような作り方が決まっているわけではありません。野菜をふんだんに使って作られているものもあれば、いわゆるこうじなんばんのことを南蛮味噌と呼んでいるものもあります。一言で「南蛮味噌」と言っても、いろいろな種類がありますので、自分好みの南蛮味噌を見つけてみるのもおもしろいなのではないでしょうかね。
宮城県のものが有名
このように、南蛮味噌とは各地域の特性を活かして、それぞれの気候や風土に合ったもので作られています。そして、その中でも特に有名なものが宮城県の南蛮味噌になります。
牛タンに南蛮味噌が付け合わせされるのはなぜ
それでは、この南蛮味噌は一体なぜ、牛タンに付け合わせされることが多いのでしょうか?以下にご説明させていただきます。
牛タン料理が普及し始めたのは戦後
仙台の牛タン専門店では、牛タン定食を注文すると、必ずといっていいほど、テールスープ・麦飯・そして南蛮味噌がついてきますよね。普通の定食ですとお味噌汁がついてくるものでありすが、牛タン定食ではテールスープがついてくるのが当たり前です。そして、普通の定食とは違う点がもう一つあります。それは、普通の定食ではご飯というと白米がついてくるのが一般的ですが、牛タン定食では麦飯がついてくるのが一般的であるというと頃合いです。「一体どうして白米でなくて麦飯なの?」と疑問に思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。その理由は、牛タン料理が普及し始めた時代が背景にあります。牛タン料理が普及し始めたのは、戦後の食糧難の時代です。そのため、白米の代わりに麦飯が使われていました。その名残りが、現在でも牛タン定食に麦飯が使われる理由に繋がっているのです。
生野菜などの代わりの付け合わせとして
以上のような背景がありますので、生野菜などの代わりとして「南蛮味噌」が付け合わせとして選ばれたのかもしれませんね
南蛮味噌の美味しい食べ方
牛タンの付け合わせとしてのイメージが揺るぎない南蛮味噌ですが、実は牛タンの付け合わせ以外にも、南蛮味噌にはさまざまな使い道があるのです。この使い道を覚えておけば、南蛮味噌を常にストックしておくだけで、日々の献立が少し負担が軽くなりますよ。以下にいくつか、「南蛮味噌の美味しい食べ方」をご紹介させていただきますので、よろしければ読んで踏まえてみてください。
ご飯にかける
南蛮味噌は味付けがしっかりしているので、炊き立てのご飯にのせるだけでもとってもおいしいです。少量の南蛮味噌でもご飯をたくさん食べられるので、コスパも良いですね。
冷奴にのせる
濃いめの味付けの南蛮味噌は、さっぱりとした冷奴によく合います。お豆腐に南蛮味噌を乗せるだけで副菜が一品出来上がりますので、南蛮味噌はとっても便利ですよね。
野菜につける
味付けがこってり南蛮味噌ですので、生野菜をスティック状に切って、「野菜スティック」のようにして、南蛮味噌につけて食べると利益がでるですよ。
焼きおにぎりに
シソが入った南蛮味噌を焼きおにぎりに仕立てます!シソのさわやかな香りと、焼けた味噌の香ばしさでおにぎりがたくさん食べられそうです。言うまでも無く、シソなしの普通の南蛮味噌を焼きおにぎりにしてもとてもおいしいと言えますね♪
まとめ
「南蛮味噌」とは、広く言えば、唐辛子を使った味噌のようなコクがある調味料全般のことを言い、その地域によって材料や作り方に違いがある。
牛タン料理が普及し始めたのは、戦後の食糧難の時代。そのため、白米の代わりに麦飯が使われていたことによる名残りが、現在でも牛タン定食に麦飯が使われる理由に繋がっている。
南蛮味噌は牛タンの付け合わせ以外にも、冷奴に乗せたり野菜スティックにつけたり、おにぎりに塗って焼きおにぎりにしてもうま味がある。