女子大生の行方不明事件が急展開。
事情を聴かれていた35歳の男が、「女性を殺した」と供述。
「遺体を埋めた」と自供した場所から、女性の遺体が見出された。
男の勤務先の社長が取材に応じ、「『警察は甘くないぞ』と電話で話したら、泣いているようだった」と、当時の様子を明かした。
31日午後5時すぎ、病院に向かうため、身柄が置かれていた亀有警察署から姿を見せた男。
31日に逮捕された、広瀬晃一容疑者(35)。
関わった事件は、東京・葛飾区の女子大生行方不明事件で、重要参考人の男の供述をもとに見つかった遺体。
「車の中で殺害し、遺体を土の中に埋めた」。
これまで広瀬容疑者は、女子大生について、任意の聴取に、「家の前で会ったあと帰った」とレクチャー。
ところが、30日になって、「掲示板で知り合った女性に騒がれ、殺してしまった」と、供述を一新させた。
遺体が見つかったのは、行方不明の女子大生が所持していた携帯電話の位置情報が途切れた茨城・神栖市の畑。
警察は、遺体の身元がこの女子大生とみて、捜査を実施している。
2人は、インターネット掲示板で知り合ったとみられているが、女子大生の父親は先週、「ネットやLINEで見知らぬ人と(会わないように)。その点は注意はしてたんですけど...」と話していた。
2人の間に、いったい何があったのか。
取材を進めると、広瀬容疑者の人物像が浮かび上がってきた。
広瀬容疑者は、集合住宅の2階で、1人暮らしをしていた。
土木作業員として働いていたが、勤務態度も、特段変わった様子はなかったという。
近所の住民は、「あんまり明るそうな感じはしないね。(体形は)ずんぐりむっくり。宿もなし、何もなしって感じで、ぶらっときて...」と話した。
広瀬容疑者の中学時代を知る人は、「別にあっても不思議じゃないでしょ。捕まる・捕まらないは別としても、『あー、そうか』って。おばあちゃんが『お金をあげるから学校行きなさいよ』って言わないと行かない」と話した。
先週、広瀬容疑者と電話で話したという勤務先の社長は、FNNの取材に「『警察はそんなに甘くないぞ。知っていることがあるなら、すべて話しなさい』と言ったら、応答はなかったが、泣いているようだった」と話した。
警察は、犯行に至った経緯のほか、今後殺人の容疑でも厳しく追及する方向。